2009年11月29日日曜日

入り込んでみたから見えてきた

ある少年が泣いていた。
ボールを数人に投げつけられ、泣いていた。
その風景をだれが当たり前にしてしまったのだろう。
いまの子はそんなの当たり前よ、と誰かが言っても私は知らない。
目の前でそれが起きている、それに何かしなくてはならない。
泣く子をなぐさめればいいか、泣かせた子を責めればよいか、答えをみつけるより何かしつづける方が大事なようだ。閉館の後に職員さんとじっくり話す新住民たちがいた。


大縄をする新住民と少女たち数名。
その横で座ってみていた少女は言った。
できないからやらない。
何度も誘う新住民。ぜったいやらないと言われる。
大縄ができないくらいで仲間に入れない、大縄ができないと仲間になれない。
仲間、たいへんだし、たいしたことないのだな。
仲間の成立の仕方に色んな方法があるようだ。
今度大縄を一緒に練習してみよう。

新住民が入り込んできて、慣れてきたから、見えてくる。
最初は子どもたちの全てが面白い、が、慣れてくると、面白いの先が見えてくる。
そこにはいろんな関係がある。その関係を見つめた先に出来事が起きるかもしれない。

新住民 きたざわ

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